山口 雅俊(やまぐち まさとし)は、日本のテレビドラマ・映画のプロデューサー、演出家、映画監督 [1]。 兵庫県神戸市出身。灘高等学校、東京大学法学部卒業後、コロンビア大学に留学しMBA(経営学修士)を取得したのちフジテレビに入社。スターダストプロモーション所属の俳優と太いパイプを持った。『ギフト』、『きらきらひかる』、『カバチタレ!』、『ビギナー』など[1]、その内容が高く評価されている。また、『ロング・ラブレター?漂流教室?』のような、連続ドラマとしては異例のSF物にも取り組むなど、意欲作が多い。2005年11月にフジテレビを退社・独立し、株式会社ヒントを設立する[1]。
来歴・人物
エピソード
主演女優としてブレイクする前の篠原涼子を『ナニワ金融道 2』、『ギフト』、『きらきらひかる』、『危険な関係』、『カバチタレ!』まで起用し続けた。
当時ジャニーズJr.だった山下智久は『危険な関係』の第10話・最終話に出演後、『カバチタレ!』、『ロング・ラブレター?漂流教室?』、『ランチの女王』と連続して出演した。
当時無名だった香里奈と山田優(『カバチタレ!』)、ミムラ(『ビギナー』)を見出し女優デビューさせた。
『ランチの女王』は主演の竹内結子はもちろん、妻夫木聡、伊東美咲、山下智久、山田孝之、瑛太など当時若手だったキャストが本作出演後、ドラマや映画で主役級の俳優として活躍している。
小雪は2003年7月から放送された「ずっとずっと。マクセルDVD」のテレビCMの中で、女優デビューとなった『恋はあせらず』の役ではなく、自身にとって2作目のドラマである山口プロデュースの『タブロイド』の情報屋・アキ役を「大切に残しておきたい」想い出の映像として熱い思い入れをこめて語った。
脚本家の大森美香は、フジテレビの契約アシスタント・ディレクター時代に脚本・演出を1話だけ担当した深夜ドラマが山口の目にとまり、山口の下でアシスタント・プロデューサーを兼務しつつ脚本家修業を積んだ。山口プロデュース『カバチタレ!』で1本立ち、同『不機嫌なジーン』で向田邦子賞を受賞している。
『きらきらひかる』から『ビギナー』までの連続ドラマは、提供アナウンスが「(番組タイトル)は…」で始まるのが特徴だった。
プロデュース作品
フジテレビ時代
テレビドラマ
若者のすべて (1994年、第10話。入社後の下積み時代にプロデュース補として担当)
ナニワ金融道(1996年、1998年 - 2000年、2005年・全6回のスペシャル)
ギフト(1997年)
きらきらひかる(1998年 - 2000年)
タブロイド(1998年)
アフリカの夜(1999年)
危険な関係(1999年)
太陽は沈まない(2000年)
カバチタレ!(2001年)(主題歌「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」(キタキマユ)もプロデュース)
忠臣蔵1/47(2001年)
ロング・ラブレター?漂流教室?(2002年)
ランチの女王(2002年)
ビギナー(2003年)
不機嫌なジーン(2005年)
ヒント設立後
テレビドラマ
ハケンの品格(2007)(2007年、日本テレビ) - 企画協力
エジソンの母(2008年、TBS) - 原案
おせん(2008年、日本テレビ) - 協力プロデューサー